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シャネルのマトラッセチェーンショルダーの買取価格が急上昇!リアルな買取傾向や査定ポイントを解説

「CHANEL(シャネル)」には過去さまざまなヒット作がありますが、中でも「マトラッセチェーンショルダー」は同ブランドを一番象徴するモデルです。

半世紀以上前から生産され続け、現在でも販売されており、シャネルの中でも一番人気のバッグといっても問題ないでしょう。

元々このバッグは中古市場でも人気が高い部類ではありましたが、ここ5年間くらいで相場が爆発的に高騰しました。

ここではマトラッセの買取にまつわることを全て解説しています。

売却を検討している方や、今の相場感を知りたいという方はぜひチェックお願いします。

シャネルの定番チェーンバッグ「マトラッセ」

マトラッセとはキルティングやふくれ織を意味する言葉で、実際にはラインの名称となります。

一般的に"マトラッセ"と呼ばれているバッグは、シャネルの「ダブルフラップチェーンショルダー」というモデルで、現在はクラシックフラップバッグ、11.22 ハンドバッグといった名称で展開されています。

いきなりややこしいですが、シャネルのチェーンショルダーバッグで二重蓋タイプとなっている定番モデルを指します。

1955

マトラッセが初めて発売されたのが1955年です。当時は現在のシャネルココマークを採用した金具ではなく、「2.55」金具というシンプルなターンロックデザインでスタートしました。2.55も現行品として続いています。

その後、故カール・ラガーフェルドによってターンロック金具が現在のココマークをモチーフとしたものに改良され、以来形を変えずに販売され続けています。

見た目はほとんど同じでも蓋が二重でないもの(シングルフラップ)や、定番モデルから少し派生したアイテムが大量にあります。

その中でもダブルフラップチェーンショルダーは特別な位置付けとされていて、現在シャネルではこのモデルだけの永久保証サービスなども展開しています。

マトラッセはヴィンテージシャネルというファッション業界のムーブメントの中心となったバッグです。

ヴィンテージシャネルの流行をきっかけにシャネルの古いアクセサリーやアパレル、他ブランドにまで派生して昔のブランド品に注目が集まり、全体的な相場を押し上げる要因となりました。

マトラッセは現行でも販売されていますが、ヴィンテージ品に多く見られる「ブラックxラムスキン」のアイテムは、独特な風合いを感じさせる現行品とは違った方向でも人気を獲得しました。

物価高を受け、ほとんどのブランドが毎年のように価格改定を行なっています。

15年前に10万円で購入できたヴィトンのバッグは30万円になっているし、当時100万円だったバーキンは200万円近い定価になっており、あらゆるブランド品の定価は上がっています。

マトラッセは近年もっとも定価が上昇したブランドバッグです。(ブランドバンク池袋店調べですが、間違いないと思います・・)

175

2024年3月現在のマトラッセ(25cmモデル)の定価は「1,744,600円」です。昔購入した方の全員が驚くような金額となっています。

大幅に値上げを始めたのはここ5-7年くらいで、2018年時点ではおよそ60万円、2021年に100万円ほど、そこからはものすごい勢いで上昇していきました。

新品の定価が上昇していくにつれ、中古市場でもどんどん相場が上昇していき、同じ形のヴィンテージ品も軒並み高騰しています。

現在では一般的なヴィンテージ品(ブラックxラムスキン)のアイテムの買取相場は40万円となっています。

ヴィンテージ品と呼ばれるマトラッセの定価は、当時15万円-20万円ほどだったため、使っていても当時より高く売れる可能性が高いです。

今高く売れるマトラッセの買取傾向

マトラッセはさまざまな素材の展開があります。

素材バリエーション
  • ラムスキン
  • キャビアスキン
  • エナメル
  • スエード
  • ツイード
  • コットンキャンバス

これ以外にも限定生産のモデルなど、挙げればキリがないほどバリエーションも豊富です。

特に高値がつきやすいのがキャビアスキンのマトラッセです。キャビアスキンは今でこそ定番素材となっていますが、20年以上前にはラムスキンが主流で、キャビアスキンの人気は低く生産数がとても少ないです。

ヴィンテージ品のキャビアスキンというだけで、希少性が高く買取価格が跳ね上がります。

上の項目では「ブラックxラムスキン」が買取相場40万円と紹介しましたが、「ブラックxキャビアスキン」だと買取相場は80万円以上となります。

生産数の少ないベビーピンクやエメラルドブルーのカラーのモデルや、サテン素材のモデルなどは、通常のモデルより高くご評価できます。

元々数が少ないものは状態の評価もより重要となり、ほとんど使わずに保管していた貴重なマトラッセには驚くような金額提示ができるケースも多いです。

ヴィンテージシャネルが流行したことで相場が上がりましたが、中には弊害もあります。

それは古いボロボロのマトラッセを修理して販売するお店が増えた点です。

これによって現在中古市場では、リカラー(色塗り補修)されたものや、金具やレザーが一部社外品でリペアされたものが多く流通しています。

ワンオーナーのものなら心配ありませんが、比較的最近ヴィンテージショップで購入したマトラッセにはそうしたものも混ざっている可能性が高いです。

社外で手が加えられた商品は、普通に使う分には問題なくても、中古市場での評価額は下がってしまいます。

マトラッセはオリジナルであればあるほど買取価格は高いです。

シャネルの製品には「ギャランティカード」が購入時に付属し、カードに記載された「シリアルナンバーのシール」が本体に貼られています。

特に本体に貼られたシールは、商品の製造年を知ることもできる重要な指標となっており、剥がれてなかったりすると査定時にマイナスとなってしまいます。

なお、現行品のマトラッセはシールは廃止され、シールの代わりにシリアルナンバーが刻印された金具プレートが内側にあります。

特にヴィンテージとされるマトラッセに多く見られる瑕疵を紹介します。

経年劣化によって起こるものが多いため、これらが少ないほど買取価格は高くなります。

これがあると査定でマイナス(?)
  • ボタンホック割れ
  • レザーの色焼け
  • 内ポケットのベタつき
  • 金具のあたり・押跡

それ以外にも、一般的な角スレや全体の小傷なども査定対象となります。

古いモデルでも状態に難がない、現行品と遜色ないほど綺麗なものには極めて高い評価をしております。

シャネルのマトラッセチェーンショルダーは中古市場でもっとも人気のあるアイテムの一つです。

特に昔買ったアイテムの買取価格は大きく上昇していて、まさに売るなら今というほど高くご評価することができます。

定番品だけでなく、珍しいアイテムの相場の知識もしっかり備えたスタッフがお待ちしております。

使っていないマトラッセの売却を検討されている方や、値段だけでも聞いてみたいという方は、ぜひお気軽にブランドバンク池袋店までご相談ください。