エルメスのバーキンの買取査定のポイントは?リアル買取価格の目安や査定ポイントを徹底解説

エルメスの「バーキン」はリセールバリューが極めて高いことで知られています。
新品は定価以上でも売れるアイテムも多く、使ってもほぼ損をしないブランドバッグです。
ここではバーキンを買取査定する上でのポイントを解説します。
バーキンとは

ブランドバッグの最高峰
「HERMES(エルメス)」はレザークラフトの最高峰のブランド、バーキンはエルメスの一番人気のモデルです。
ブランドバッグの中で、世界共通でもっとも認知されているステータスの象徴でもあります。
1984年から形を変えずに製造されている
バーキンの歴史は1984年から始まり、名前は女優の「ジェーン・バーキン」に由来します。この辺りの逸話は、さまざまなところで紹介されていて、わざわざここで解説することではないため、詳しく知りたい方はこちらで ジェーン・バーキン-wikipedia
サイズの展開が増えたり、限定モデルなども作られますが、ベースは発売当初より形を変えずに生産され続けているため、古いものでもヴィンテージ品としての需要が高いです。
世界中で注文が殺到していて購入困難
バーキンは全てハンドメイドで本国パリの工房でのみ生産されていて、一般的な大量生産のものとは異なります。
生産数が少ないにも関わらず、世界中から需要があるため「案内制」で販売されています。
エルメスでの購入実績を増やし、お店からバーキンを案内されないと購入することができないため、一般的なバッグよりも購入までの敷居が高いです。
VIP顧客になるとオーダーすることなどもできますが、そうした理由から正規店の定価で購入するのは世界中でも困難とされています。
市場価格が定価より高い
バーキンは「資産価値が高い」と言われていますが、二次市場で定価以上の値段で流通していることが一番の理由です。
現在、バーキン定価は下記となります。
国内定価(税込) | |
バーキン25(トゴ) | 1,738,000円 |
バーキン30(トゴ) | 1,903,000円 |
バーキン35(トゴ) | 2,068,000円 |
バーキン40(トゴ) | 2,222,000円 |
それに対して、二次市場での金額はプラス100万円〜200万円くらいの値段がつけらています。
市場価格は正規店定価を上回っているのがバーキンの大きな特徴です。

サイズ・色・素材の組み合わせが豊富
バーキンのサイズ展開は「25」「30」「35」「40」と四種類です。これ以外のサイズもありますが、それらは希少なため、市場に流通しているほとんどが四種類のうちのどれかです。
また、カラーと素材の組み合わせはさらに豊富にあります。
バーキンは資産価値が高いバッグではありますが、サイズや色、素材によって人気は異なります。
バーキンの買取相場について
一番値段が下がらない高級ブランドバッグ
バーキンはブランドバッグの中で、一番リセールバリューに優れたアイテムです。
新品のままなら定価より高く売れるものも多く、人気のバーキンは使ってもほとんど値落ちしないケースもあります。
一般的に中古品のブランドバッグは定価の30%で売れればリセールバリューがかなり高く、その水準の値がつく品は人気の高いヴィトンやシャネルなどの一部のバッグです。
ブランドバッグの平均値となれば、10%-15%くらいが現実的なラインです。
バーキンは定価が180万円以上とかなり高額ですが、平均的な買取価格も100万円以上で、消耗品とされるブランドバッグの中では異常なほどリセールバリューが高いです。
モデルによって買取価格が大きく変わる
バーキンはサイズや色の組み合わせが多いと紹介しましたが、それによって二次市場での人気がかなり変わります。
ざっくり、人気の高いバーキンは買取価格が300万円、人気の低いバーキンは買取価格が200万円くらいと、人気によって大きく買取価格に差が出ます。
新品の人気モデルは定価以上で買取可能
いくつか人気定番モデルの買取価格を紹介します。
モデル | 新品買取価格 |
---|---|
バーキン25 ブラック トゴ | 320万円 |
バーキン25 エトゥープ トゴ | 310万円 |
バーキン30 ブラック トゴ | 270万円 |
バーキン30 ゴールド トゴ | 250万円 |
これらは定番色のバーキンですが、いずれも定価を50万円から130万円ほど上回る買取価格がついています。
人気の低いサイズやカラーだと、定価に達しないものも中にはありますが、新品のままであれば多くのバーキンが定価を超える買取価格となります。
買取相場が高い人気バーキンの傾向
バーキンは以下の組み合わせで金額が大きく変わります。
- サイズ
- カラー
- 素材
- 金具の色
それぞれのポイントで高値がつきやすい傾向について解説します。
サイズは小さいほど高値がつきます
バーキンは小さいモデルの方が定価は安いですが、買取価格は高くなります。
近年は小型なバーキン25に高値がつき、定価以上でお買取できる可能性がもっとも高いバーキンです。
サイズは小さい順に買取価格が高くなる傾向にあります。
カラーはシンプルほど高値がつきます
色は定番と呼ばれる「ブラック」「ゴールド」「エトゥープ」は安定して、新品中古問わず相場が高いです。
それ以外にもグレー系やベージュ系といったシンプルなものほど中古市場での人気が高いです。
青や赤など鮮やかなバーキンはトレンドに左右されやすく、シンプルな色と比べると買取相場が下がります。
素材は傷が目立ちにくいものほど高値がつきます
素材は定番とされる「トゴ」や「トリヨンクレマンス」のように目があるタイプの柔らかめなレザー素材が高値がつきやすいです。
「スイフト」などカーフ系の素材や、「エプソン」など少し硬めの素材は使用感が出やすいことから、やや買取相場が下がります。
使っていても定価以上で売れるかも
人気の高いバーキンは使っていても定価以上で売れる場合があります。
特にバーキン25やバーキン30のブラックなど定番で人気の高いモデルは値落ちしづらく、使っていても100万円以上でお買取可能です。
最近は定価が上がってきているため難しくなりつつありますが、昔買ったバーキンが買った金額以上で売れる可能性は高いです。
希少素材はより高額で買取可能
バーキンは通常のレザー素材のモデル以外にも希少な高級レザー(エキゾチックレザー)を使用したアイテムがあります。
特にクロコのバーキンは買取価格が200万円以上、高いものだと1000万円を超えるプレミアアイテムです。
クロコ素材はランクによって買取価格が変わる
クロコのバーキンに使われる素材は三種類あります。
- ポロサス
- ニロティカス
- アリゲーター
特に最高峰とされるポロサス素材のモデルや、ヒマラヤ(ニロティカス)素材などは買取価格が極めて高額です。
希少でリセールバリューが高いリザード素材
リザード素材のバーキンは生産数がかなり少なく中古市場には滅多に流通しません。
エキゾチックレザーの中では定価も安いですが、リセールバリューはもっとも高く、古い品物が定価以上で売れることも多いです。
リザードのバーキンは、高値がつきやすい25サイズでの展開がほとんどとです。
オーストリッチは昔のアイテムに多く使われていました
オーストリッチ素材はこの中ではもっとも買取価格が安いです。
2000年〜2010年までは多く生産されていたこともあり、中古市場での流通数も多いです。
状態が良ければ高値がつきますが、状態が悪いものだと通常のレザーバーキンと同じくらいの買取価格となります。
買取金額に影響するバーキンの査定ポイント
付属品の欠品は大きな減額となる
バーキンの付属品には以下のものがあります。
- クロシェット
- カデナ本体
- 鍵(2本)
- 保存袋
- レインカバー
- 箱
「クロシェット」「カデナ(鍵)」は欠品してしまうと5万円〜10万円の減額となります。
なくしてしまった場合は仕方ありませんが、できるだけあわせてご売却いただくのがおすすめです。
布袋や箱はバーキンを使う上で問題がないため、中古品の場合ほとんど査定に影響しません。
バーキンの状態の評価ポイント
バーキンは買取価格が安くても数十万円から高いものだと数百万円となる高級品です。
上で解説したモデルの違いによる金額差もありますが、状態が良し悪しで金額は大きく変わってきます。
バーキンの査定で見られるポイントを詳しく解説します。
ハンドルの使用感
ハンドルは使っていくと、もっとも使用感が出る部分の一つです。
- ハンドルのコバが傷んでいないか
- 黒ずみや変色を起こしていないか
この二点をバーキンでは重点的にチェックします。
ハンドルが大きく劣化してしまうと修理が難しいため、大幅に買取価格が下がります。
普段からツイリースカーフなどを巻いているかどうかで汚れぐらいに差が出ます。
全体の小傷と角擦れ
次に全体の傷や汚れなどを確認します。特にバッグ底の四角はわかりやすく使用感が出やすいです。
角擦れは程度によりますが、少しでもあると減額の対象となり、状態ランクに大きく関わるポイントの一つです。
スイフトやボックスカーフなどスムースレザーは特に擦れ傷が起こりやすく、使っていると高値がつきづらい傾向にあります。
金具部分の傷
バーキンは金具に傷がつきやすく、傷の段階によって評価も変わってきます。
薄く傷が入っているだけなら軽い減額ですが、ひどいと黒い斑点のような傷になり、最終的にメッキの剥がれなどになっていきます。
新品状態で貼られている保護用シールを剥がさずそのまま使用されている方も多く、実際この方法も買取価格が下がりづらいという意味では有効です。
型崩れの有無
大きめのサイズやレザーの種類、保存環境などによってバーキンが型崩れすることがあります。
バーキン35やバーキン40、スイフトやトリヨンクレマンス素材は自重で型崩れしやすいため、状態を評価するポイントの一つです。
型崩れは一度してしまうと矯正することも難しく、ある程度型崩れしてしまうと買取価格に影響します。
普段からバッグインバッグや詰め物をしておくことで予防できます。
製造刻印が新しい方が同じモデルでも高価
エルメスのレザー製品は本体のどこかしらに製造年を示す刻印(シリアルナンバー)が押されています。
バーキンにおいては2015年以前は右側のベルト裏側、以降から現在までは内側左側面の上部に刻印されています。(現行の刻印は分かりづらい場所にあります)
刻印を見れば製造年がわかるため、必ず査定でチェックされるポイントです。製造年が新しいほど高値がつきます。
シリアルナンバーがない場合は売れる?
なんらかの理由でシリアルナンバーがないバーキンもあります。これらも値段はつきますが、評価額が下がる可能性は高いです。
また古いバーキンでシリアルナンバーが薄れてしまい、肝心な刻印部分が読み取れないケースがあります。
カラーや素材など総合的におおよその製造年を判断することはできますが、これらも中古市場では評価が下がる一因になります。
直近5年以内なら高く売れる
製造年は新しれければ新しいほど高値がつきますが、おおよそ直近5年以内のバーキンは中古市場での市場価格も高いです。
同じモデルでも5年前と10年前のバーキンだと評価が多少異なりますが、15年前と20年前と古くなればなるほどあまり金額差は出づらくなります。
まとめ
バーキンは全てのブランドバッグの中で、もっとも資産性が高いバッグです。
サイズやカラーなどモデルによって人気が異なりますが、人気のバーキンは購入した金額以上で売れることもあります。
近年は希少なバーキンなど価値が高騰しているものも多いです。
ブランドバンク池袋店では、バーキンをはじめとする高額なバッグも取り扱っております。専門知識に長けたスタッフがお査定させていただきます。バーキンの売却に迷われている際には、ぜひお気軽にご相談ください。